「鍵が抜けない!」そんなあなたへ贈る、知っておきたい鍵トラブル解決ガイド

家など建物の鍵

家のドアに鍵を差し込むと、普段とは違う違和感を感じた際は、鍵が抜けにくくなっている可能性があります。こちらの記事では、家の鍵が抜けないときの対策方法や、日常的に行うべきメンテナンス方法、および鍵が抜けなくなる原因について丁寧にご紹介いたします。是非参考にしてください。

家の鍵が抜けない その原因とは?

まず、家の鍵が抜けない原因には、主に以下の4種類が考えられます。

  1. 鍵穴内に異物がある
  2. 鍵穴内部の潤滑剤がない
  3. 鍵穴自体が故障している
  4. 鍵自体が変形している・摩耗している

ということです。

鍵穴内に異物がある場合には、ほとんどのケースで、ほこりや砂などのゴミが原因であることが多いです。鍵穴は非常に精密な部分であるため、微小なほこりや砂などでも、鍵を抜き差しすることができなくなってしまう場合があります。

また、鍵穴内には鍵をスムーズに動かすための潤滑剤が入っており、使用頻度に応じて使用量は減っていきます。潤滑剤が減ると、鍵と鍵穴がこすれるために摩耗が進み、鍵穴内に負担がかかり、鍵が抜けにくくなってしまうのです。

次に、鍵穴自体が故障していたり、鍵自体が摩耗していたりする場合があります。鍵とシリンダーは金属でできているため、開閉するたびに一度回転することで、磨耗や変形が起こる場合があります。長期的に使うと、さらに摩耗や変形が進行し、もし鍵自体が変形していた場合には、不具合が発生する可能性が高くなります。

そのため、長期間、変形した鍵を使用したまま放置していると、抜き差しがスムーズにいかなくなったり、鍵が壊れたり、シリンダー内の部品が変形・摩耗することになってしまいます。鍵穴の交換や、鍵自体の交換が必要になりますし、更に鍵の形状も変わってしまっているため、合鍵も再度作り直す必要が出てきます。

いつでもスムーズに鍵を開閉できるように、大切な家の鍵は日々のメンテナンスが必要です。以上の内容を踏まえ、鍵のトラブルが起こらないよう、適切なメンテナンスを行ってください。

必読!「家の鍵が抜けない」時の実践的な対処法

家の鍵が抜けないと困ったものですね。そこで、素人ができる対処法をご案内します。もし鍵を抜くことができなければ、プロである鍵屋さんに相談してみることもおすすめです。

まず、絶対にしてはいけないことは、無理に力を込めて鍵を抜こうとすることです。鍵が壊れたり、鍵穴が傷ついたり、大切な家の鍵を破損する可能性があります。代わりに、左右に少しずつ回しながら引っ張ってみるという方法が有効です。

多くの鍵は角度を合わせなければ抜けない仕組みになっています。90度や180度回すタイプなど、鍵の種類によって異なります。角度を調整しながら引っ張ることで、鍵が抜けることがあります。また、小刻みに動かしながら引っ張る方法も効果的です。

もしシリンダー内に異物が入ったり、経年劣化により引っかかりが起こっている場合には、小刻みに動かすことで引っかかりが解消し、鍵が抜けることもあります。この場合も、鍵と鍵穴のパーツをかみ合わせるように、さらに小刻みに動かしながら引っ張って、鍵を抜く位置を見つけるのがコツです。

また、鍵穴専用の潤滑剤を使用して鍵を引っ張る方法もあります。シリンダー内の潤滑油が不足している場合には、シリンダーと鍵の隙間に潤滑剤をスプレーして、鍵をスムーズに引っ張ることができます。ただし、普通の潤滑剤は染み込みにくいので、クレ556のような染み込みやすい潤滑剤を使用する方法もあります。

しかし、鍵穴専用でない潤滑材を使用すると、最悪の場合は鍵穴が壊れてしまうことがありますので、十分に注意してください。鍵が抜けた後には、必ずシリンダー内に残った潤滑油を洗浄する必要があります。

万が一、自分で鍵を抜くことができない場合には、鍵屋さんに相談してみることをおすすめします。プロの彼らは、多数の器具を駆使して抜けない鍵を取り出してくれます。家の鍵が抜けなくてお困りの方は、ぜひ鍵屋さんを頼ってみてください。

鍵トラブルを防ぐ!効果的な予防法とは?

ご自宅での鍵のトラブルを未然に防止する予防策として、鍵と鍵穴のメンテナンス方法をご紹介いたします。鍵の挿し込みにおかしな感じがする場合は、鍵穴や鍵の清掃を行うことをお勧めします。何もしなければ、鍵が抜けにくくなる、あるいは鍵が抜けなくなる可能性があります。このように、鍵の異常はトラブルの兆候であると思われます。ご自分で行える鍵と鍵穴のメンテナンス方法は次の通りです。

  • 鍵穴のメンテナンス

鍵穴は建物の外側に位置するため、ごみや砂埃が入り込んでしまうことがあります。そこで、掃除機のノズルを鍵穴に当てて、ごみやほこりを吸い取ってください。また、エアスプレーを使って靴などのごみを排除する方法もありますが、この方法では、小さなごみがシリンダー奥に入り、動かなくなる可能性があるため、使用には注意が必要です。必要に応じて歯ブラシなどで綺麗に拭き取ります。そして、鍵穴内に潤滑剤を注入してください。潤滑剤はオイルが含まれていないタイプが好ましいです。鍵穴専用品を選ぶとより信頼性があります。

  • 鍵のメンテナンス

鍵についた汚れを取り除いてください。鍵の歯部分には、繊維やほこりがたまることがあります。この場合、古い歯ブラシなどを使って、きれいに拭き取ってください。そして、黒鉛を使用したメンテナンス方法もあります。黒鉛には潤滑剤と同等の効果がありますので、鍵全体を鉛筆でなぞり、鍵穴に差し込んで、何度か抜き差しを繰り返してください。動きがスムーズになったら、鍵や鍵穴についた黒鉛を拭き取ってください。

また、もし鍵が劣化しているようであれば、新しい鍵に交換されることをお勧めします。一般的に、住宅で使用される鍵は、シリンダー錠と呼ばれる種類があります。シリンダー錠には一般的に5種類ありますので、各種類の特徴をご紹介します。必要であれば、鍵の交換を行う際に、この情報を参考にしてみてください。

鍵の寿命を見極める-劣化した鍵の交換時期とは?

各種のシリンダー錠について説明します。まず最初に、ディスクシリンダー錠は、鍵を差し込むと回転する仕組みの鍵で、刻みのあるタイプとくぼみのあるタイプがあります。比較的単純な構造となっていますが、その反面ピッキングによるピンの合致が容易なため防犯性は高くありませんでした。

しかしながら、近年製造のディスクシリンダー錠に関しては、各メーカーにより防犯性を高くする為の工夫が行われています。現在では、最も一般的に使用されている鍵となっています。

ピンシリンダー錠は、机から金庫、勝手口に玄関など、様々な場所に用いられているシリンダー錠となっています。鍵の内部に内筒が入っており、複数のピンが一致した場合に限り解錠する仕組みとなっています。

かつては、簡易な鍵であるため、防犯性が低くあった傾向がありましたが、最近の製造品に関しては、ディスクシリンダー錠と同様に各メーカーによる防犯性向上の工夫が施されています。また、ピンシリンダー錠の防犯性を高めるために開発されたのがディンプルシリンダー錠でございます。

鍵の表面にくぼみが作られ、シリンダー内のピンと呼ばれる部品とくぼみを噛み合わせることで鍵が回転する仕組みとなっています。特に、近年広まったピッキング技術に対応する目的で製造されました。くぼみの数が増えることにより、ピッキング等の不正解錠をされにくくなるといったメリットがございます。

完全なピッキング対策として開発されたのがマグネットシリンダー錠です。鍵表面に磁石が内蔵されており、タンブラーと鍵表面の磁石が反発することで内筒が回転する仕組みとなっています。ピッキングは不可能ですが、磁石のSN極を解読されてしまうと、鍵の疑似作成が可能となってしまうことや、磁気の弱まりによって開閉に不具合が生じることがあるため、近年ではあまり使用されなくなっています。以上が、シリンダー錠についてのご説明です。

ディスクシリンダー錠に次いで主流として広く普及しているのが、ロータリーディスクシリンダー錠です。

このタイプのシリンダー錠は、外筒と内筒という2つの部分で構成されるとともに、タンブラーと呼ばれる別の部品を含んでいることが特徴です。その複雑な構造からくるピッキングに効果的な抵抗性や、鍵の複製に要する時間の長さ等が挙げられます。

一方で、精密な部品点数や複雑さからくる異物混入や摩耗に焦点を当て、不具合が起こりやすいという点も挙げられます。具体的には、ロータリーディスクシリンダー錠はディスクシリンダーやピンシリンダーに比べて鍵が抜けにくくなる現象が起こりやすいのです。

「家の鍵が抜けない」問題を解決!全対策を一挙公開

鍵が抜けなくなった場合には、鍵を左右に回しながら上下にも動かし、そして小刻みに鍵を引っ張りながら抜き出し場所を探すことが一般的な対処方法です。ただし、力を加えすぎず、優しく行うことが基本であり、故障の原因となってしまい、また不必要な出費を引き起こす可能性もあるため、乱暴な扱いは避けた方が良いでしょう。

なぜなら、鍵穴内部の部品が損傷を受けてしまうと、鍵だけでなく、ドアノブを含む全体を交換する必要がある場合もあるからです。そのため、鍵の特長をよく理解し、そして定期的なメンテナンスを怠ることのないよう心がけることが大切です。

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